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着 物
石城の着物は、正真正銘の一点物である。作品は、制作台に仮ぬいの布地を張りつけ、キャンバスに見立てて一気呵成に書く。そこから生まれる筆のタッチが生みだす墨の濃淡潤滑は、二度と再現できないものである。きものを制作するにあたっては、下絵はなく、下絵は常に石城の胸中にあり、イメージがふくらむと、それが一気に火を吹く。デザイン・色彩は、現実的写実を拒否して、自在な柄として描かれる。そこにこそ、きものロマンが存在すると考えている。
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陶 器
石城は、少年時代を陶芸の町“益子”の近くで過ごした。石城が陶芸に手を染めるようになったのは、二十四才のとき、陶芸家の浜田庄司翁のもとに伺ったことにはじまる。その丁重な庄司翁の人間性に魅かれ、陶芸に興味を持つようになった。石城の陶芸は、書と同じで作風は、自在で、「土の塊」という言葉があてはまる。絵付も、ある時は繊細に、ある時は大胆にくりひろげられる。「美しさがあれば用途は退歩してもいい」とは、陶芸に対する石城の言葉である。
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